エル・アルコン

敵とか、悪いヤツに捕まったらやっぱりヤられちゃうよなー、なんて考えていてふと頭にのぼったのが、青池保子の「エル・アルコン」。英国海軍に捕まった女海賊が、そういえば襲われてた!あれはショックだった。無知で決め付けの強い10代のころに読んだのでびっくりしたんだった。だって主人公が襲ったんだもん。主人公のくせに。「やめてー!」って言ってるのに服をびりびりーっとかしちゃって。うーん。だけど女海賊の身体には醜いやけどのあとみたいなのがあって、どーだ!これ見たら抱けないでしょ!って言うんだけど、そのまま押し倒しちゃったんだよなー。
主人公は冷酷に見えるけど実はいいひとに違いない、って思いたかった10代のわたしは、そうした行為も、「うんうん。醜いやけどのあとがあってもこのひとは関係ないんだ。やけどをおってからこの女海賊は女を捨てて生きてきた。だけどそうじゃないんだ。ひとりの女として認めたという証として抱いたんだなー」って考えたんだけど、女海賊、泣いて嫌がってたなー。(そりゃそーだ)
なんで襲うんだろー?なんで襲うんだろー?って延々とそのページをめくって悩んでた気がする。その主人公があんまり女を好きなようには思えなかったからかなあ。セックスが好きなようにも見えなかった。
今読んだらちゃんとそこらへんのところも理解出来るのかなあ。