ナイルキア


らき☆すた」のリボンにひっかかりつつ、「地球へ・・・」が始まったのに思い立って、「ファラオの墓」を本棚から取り出して久しぶりに読み返しました。竹宮恵子のコミックスでは唯一持っているタイトルです。(「イズァローン伝説」も、「わたしを地球に連れてって」も処分してしまいました)
それで、ああそういえば、と思い出したのですが、わたしはこどもの頃も、絵でキャラを判別する読み方をしていたので、ナイルキアの髪型変化には、いつも混乱していました。セリフをきちんと追っていれば、今この場面に描かれている少女が「ナイルキア」だろう、ということはわかるはず、なのですが、わたしはまず、絵を見て判断してしまうので、髪型が違うともう「別人」と思い込んでしまうのです。
逃げてきたばかりの頃のナイルキアは、髪がくるくるしているので、「くるくる頭=ナイルキア」と認識してしまい、次に「くるくる頭」のお姫様(アンケスエン姫)が出てくると、あれ?あれ?となってしまって、読み辛かったです。何度も何度もページをめくって、絵を照らし合わせて髪型を確認するの。セリフで理解すればいいのに、絵で判別しようとして延々と混乱してました。
洋画なんかも全然ダメで、「スターウォーズ」を観に行ったときもひどかったなあ。
頭の中に決まりごとがあって、それにそって映画を観ちゃうの。
だからレイア姫がぶさいくなのも理解出来なくて、お姫さま=きれいなひと、のはずなのに、この地味なひとはなんなんだろう?姫じゃないよね?姫じゃないよね?
となってしまう。
主人公はひとり、と思ってるからルークとハンソロの区別もつかない。そもそも外人の顔の判別が難しかったというのもあるけど、主人公は正義のひとで努力家で、みたいな頭があるから、弱かったり卑怯なことをしたりすると、そこでまた、あれ?このひと主人公(ヒーロー)じゃないの?なんて思っちゃう。
黒人、ハゲ、ヒゲ、メガネ、帽子、白人、デブ、美人、老人とか、ひとつの映画に同じ記号を持ったひとは、出さないで欲しいと思ってたなあ。わけわかんなくなっちゃうから。
いつの間にかそういう状態から脱していて、ほんとに良かった。改めて我が身の成長を感じる今日この頃です。