ポニョ


昨日見てきました。すでにいくつかの感想を見たあとだったので、「あ、ここのことかあ」なんて、見ながら確認作業みたいなことしちゃったなあ。でも全然気にならなかった。ひとが気になったって言ってたとこが全然気にならなくて、同じ映画でもそのひとの持つ背景で見方が変わってしまうんかね。
色鉛筆で描かれた背景が絵本に見るようなラフな線で、マットに塗られたキャラクターたちと、最初少し違和感を感じた。食べ物がやっぱりおいしそうだった。あったかいミルクに溶かしたスプーン一杯のはちみつとか。ラーメンのネギはもうちょっと薄く切ったほうがいいと思ったり。海辺の町に住む人の生活をのぞいた気分。海の上のお父さんと、照明でやりとりをしあったり、船と車が交差する道があったり。ちょっとしたことでもそこに住んでるひとたちの日常が伺える場面が好きだなあ。
町が海に沈んでも、別の世界の住人と出会っても、あっけらかんとしすぎてる気がしないでもなかったけど、そういう風に表現したかったのかなとも思う。
ただ5歳で一生のパートナーを決めてしまうのはなあ。なんだかきゅうくつだし、責任取ってね、みたいなのがヤだったなあ。きっと宗助は一生迷うことなくポニョを守り続けるんだろうけど。
好きなひとができて、ポニョが泡になって消える前に食べられて、一緒に泡になっちゃうっていうんならいいかな。うかつな約束はするもんじゃないって思えるもんね。