幸福な食卓

BSでやってたのを見ました。瀬尾まいこの本、三冊くらい読んだけどその中にこれもあった気がするんだけど、これまた内容を憶えてなくて自分が怖くなりました。感想文書いておかないとダメかな。記録する努力をします。
***ウィキペディアのストーリー紹介

「父さんは今日で父さんをやめようと思う。」ある朝、父さんは朝の食卓で突然言った。 母さんは家を出て、秀才の直ちゃんは大学に行かず、突然農業を始めた。そして父さんは父さんをやめた。それはいつも朝の食卓からだった。戸惑いながら生きる中学生の佐和子の前に、大浦勉学が現れた。驚くほど単純な性格の大浦だが、いつしか佐和子にとっては心の支えとなっていた。2人はそろって同じ進学校に合格し高校生活を始める・・・・。

手芸教室の宿題をやりながら適当に見てたけど、勉学くん。こんな男の子いねーよ!って思いながら針を動かしてました。なんか「こころにじんと沁み入るいい感じのセリフ」がところどころにあるんだけど、こういうのって本で読んでる分には「はっ!」とか「じーん!」とかするんだけどひとの口から出てきたとたん、しらじらしくなっちゃうのはなぜかしら。本だと、文章のリズムとか書き方でもってその作者の作った世界に浸ることができるんだけど、映画やドラマになると人間が演じることによって、作りものとリアルが混在しちゃうからなのかなあ。
中三から高校にかけての思春期の男の子や女の子がさ、異性に対して、思ったこと、感じたことを素直に口にできるもんなのかな。行動できるもんなのかな。映画、ドラマ、アニメで、ふつーにふたりでしゃべってる男女のシーンがあるたびに、この子たちのことをクラスメイトはどう思って見てるんだろうってその立ち位置が気になってしまうの。わたしが10代だったころとは時代が違うのかしらって思ったりもしたけど、「水曜日」を読んだら、あまりに、「わかる、わかる!」って思うところが多すぎて、その変わらなさにびっくりしてしまいました。
佐和子みたいなちょっとややこしい環境にいる女の子を理解して、あったかく見守ってくれる男の子は、大島弓子のまんがで読みたい。岩本ナオもちらって思ったけど、やっぱし大島弓子がいいな。
「はっ!」とするセリフに瀬尾まいこの良さは感じたけど、映画はよくわかんなかったな。ミスターチルドレンが苦手なので、最後に流れたのもうへーって感じでした。